われわれ人間が快適に生活をするための必須条件には、適正温度というものが含まれています。他の動植物にも当てはまることですが、人間であれば15度から25度がもっとも心地よいと感じる気温です。ところが昨今では真夏になると最高気温が40度付近まで達し、冬はマイナス10度を下回ることさえあります。これは異常気象現象の影響が色濃く出ているためであり、エアコンを常に使用して温度管理をおこなわないといけません。
温度管理をする際、一般的な方法としては温度計を用いた目視・手動によるエアコン操作が基本です。暑いと感じたら自宅に設置している空調機などを作動させて、快適な温度になるように操作をなさることでしょう。この操作を現地でおこなうほか、現在ではデジタル技術を活用した遠隔操作で実現させることも可能となりました。ここでは簡単に、デジタル技術を用いた温度管理の仕組みを解説していきましょう。
使用する技術のことをIoTと呼んでおり、通称「モノのインターネット」と言います。家電をインターネット回線に接続することで、パソコンやタブレットなどの情報通信機器を用いて遠隔操作をすることが可能です。各社メーカーからIoT技術に対応しているエアコンが市場に導入されており、住宅環境条件を満たしていれば利用することが可能です。たとえば一人暮らしのご高齢の方がいるお宅であれば、遠く離れた場所で暮らすお子さんが常時温度管理をおこなって熱中症を防ぐこともできます。